マスターズ陸上競技選手権大会参加

マスターズ陸上競技選手権大会参加

2024年の春・・次男が中学生となり、私と同じように部活動で陸上競技をはじめました。2024年の春には100mを14.7秒くらいかかっていたのが、中二の春には12.7秒・・・当時の私より速く走れるようになりました。息子の急成長は熱心に指導をしてくださった中学校の顧問の先生や一緒に部活動を続けてくれている中学校の仲間達のお陰。一方で私は次男の「ただ走ることが好き」という姿勢に激しく心を動かされました。彼は本当に毎日、喜々として部活動に出かけていき、全身から走る喜びを溢れさせながら走るのです。思い起こせば私は、彼同様「走ることが好き」これがスタートだったはずなのですが、知らぬ間に「走ることを自分のステータスとして利用していた」気がします。私は気が付くと「走ること自体が好き」からフェードアウトをしていたのでしょう。だから高校を卒業すると100mを走ることを止めてしまったのかなぁ・・・と、今、思います。・・・そして20年以上が経って、私は44歳になって当時の「走る喜び」を次男から突然感じてしまったのでした。

2025年4月半ば、私は再び走ることにしました。仕事や子供の世話をしながら短距離の練習をする・・・結構大変です。7時間は寝ないと翌日に差し支えますし・・・。「週に2~3回練習をすること」、「1回の練習で10秒以上のダッシュを2回はすること」、この二つだけの己への約束を何とか守り、6月28日上柚木公園陸上競技場で「第43回 東京マスターズ陸上競技選手権大会」のM40クラス(40~44歳の部)走幅跳と100mに出場しました。100mのレース前はとても緊張しました。それでもスタートすると人生で数回目のゾーンに入った気がします。走り出した瞬間と途中で一度、そしてゴール後しか記憶がないのです。ゴールをすると、とてつもない高揚感と達成感が体中から溢れていました。大会の帰りがけ次男と写真を撮りました。写真を撮るときに自然と笑顔になりました。12.07秒・・・これが私の現在地、「11秒台でまずは走る」、これが今の私の目標です。スポーツは人生を豊かにしてくれることを実感した幸せな一日でした。