署名活動
2019年6月29日19時よりレインボープラザにおいて、『観光・産業連携拠点づくり事業基本計画の見直し案』の住民説明会が行われました。私も参加したのですが、今回の計画の見直しは事業規模の縮小ではなく、駐車場を広げるなど、より費用をかける方向への計画の見直しでした。
水源地の全ての沈殿槽を埋立し、様々な観光・レジャー施設を新たに建設するその計画は、歴史的な価値を持つ水源地の魅力を生かしていないばかりでなく、
税金31.1億円
内、愛川町自主財源26.1億円(自主財源中、地方債18億)
を投じ、さらには民間活力の導入を名目に事実上『愛川町に足りない機能を補うというこの計画』を民間企業に丸投げするという、残念なものでした。
私の実家があり、計画の中心地でもある宮本区でもこの計画を疑問視する声も多いので実際に夏休みを利用して『水源地再開発計画の再議論を求める署名活動』を宮本区で行い、各世帯の意見を集めてみました。具体的には下記の2点を愛川町議会に求める陳情の署名活動です。
【 1 】 現在の観光・産業連携拠点づくり事業基本計画の撤回
【 2 】 水源地の沈殿槽を含む施設の登録有形文化財登録の検討
その前に『水源地』のおさらいです。
半原水源地敷地内には、旧海軍が明治45年(1912年)に工事着工、大正10年(1921年)に完成した沈殿槽などの建造物があり、内径500㎜の鋳鉄製送水管は、総延長約53㎞でポンプを使用しない自然流下によって、中津川の清らかな水を横須賀市逸見浄水場まで届けていました。その水を受け取る、横須賀市にある逸見浄水場は、登録有形文化財に指定されており、国から水道の仕組みを伝える施設としての価値がはっきりと認められています。登録有形文化財に指定されれば、修理や補修工事に国からの補助金があり、その建造物を地域活性化事業に利用する場合にも国からの補助金が受けられます。
・・・以上が、水源地についての大まかな説明です。
私は、『愛川町にしかない観光資源として、他に誇れる愛川町の水資源を象徴する水源地を登録有形文化財に登録し、しっかりと生かしていくこと』が大切であると考えます。温浴施設や観光施設の建設は、愛川町にとって不要不急の政策ではありません。埋め立て工事をしてしまえば二度と元には戻らない歴史遺産を、まずは生かすことが重要です。よって、この基本計画を一度撤回し、しっかりと住民の声を受け、再度議論することを愛川町議会に求めたいと思っています。
さて、宮本区内での署名活動の結果は下記の通りです。
2019/7/27~ 8/14
宮本地区 水源地再開発計画 署名調査結果
宮本区世帯数 345 世帯
署名者数 102 名
回答世帯数170世帯
署名世帯数 89世帯 52.4%
無関心(興味がない) 51世帯 30.0%
積極的に愛川町原案に賛成 5世帯 2.9%
消極的に愛川町原案に賛成 6世帯 3.5%
分からない 19世帯 11.2%
不在世帯数 163世帯
合計訪問世帯数 333世帯
8月16日に陳情を提出したので、恐らく、この陳情は9月議会か12月議会で話し合われます。
10月には愛川町議会議員選挙も行われます。
愛川町が提案する予算案も議員が反対すれば執行できません。
是非、選挙に立候補する方には水源地問題を『町の提案のままでよいのか』・『修正すべきなのか』・『撤回するべきなのか』自分の考えを選挙戦でしっかりと表明してほしいと思います。