水源地・・・その後

水源地・・・その後

昨年、私が署名・アンケート活動を半原 宮本区において実施した、「愛川町 観光・産業連携拠点づくり事業基本計画の 見直し案の撤回を求める陳情」は「令和2年2月15日号の議会だよりあいかわ」の請願・陳情のゆくえに結果が掲載されておりました。その結果は「机上配布」、町議会議員の方々に私の提出した署名・アンケートの結果をまとめた書類を「こんな意見がありましたよ」という形で渡したということですね。

署名・アンケート結果を町役場に提出した当初は町役場の職員の方から委員会や議会での意見陳述の機会をいただけるような話もありましたが、残念でした。ただ、広報あいかわの令和2年5月1日号に水源地の開発計画内容の変更が掲載され、概算事業費も昨年の計画31.1億円から16.9億円に変更になっていましたね。多少なりとも地域の方々のご意見を議会に届けたこの活動が役に立ったかもしれません。ご協力いただいた方々に改めて、お礼申し上げます。

私は愛川町が観光事業へ投資することにそもそも懐疑的です。何度も主張しているようにできるだけ水源地をそのまま活用できる道をまずは模索すべきだと考えています。昨年は文化財としての水源池活用を意見として掲載しましたが、別の可能性も考えてみました。

水源地既存の取水口や貯水槽を生かして、水力発電所への転用はいかがでしょう。小規模な水力発電所は自治体や水道・下水道業者、民間企業での採用事例が増えてきています。例えば一般的な世帯での1ヶ月の電気使用量は300kWhですので、25世帯分の1ヶ月の電気使用量は7500kWhとなります。10KWの水力発電機を導入した場合、太陽光発電と違って水力発電は夜間でも発電可能ですから、一日の発電量は10kW x 24時間で240kWh、一ヶ月では240kWh x 30日で7200kWhとなり、約25世帯分程度の電力量をカバーできます。売電収入に直すと2019年の200kW未満の水力発電の売電金額は25円なので25円 x 7200kW、1機で月180,000円程度の売電収入となります・・・机上の計算ですが・・・。SDGsという言葉が昨今よく使われていますが、これは端的に「世界のみんなで頑張って、将来に渡って持続可能な平和で暮らしやすい社会を創っていこう」というスローガンのようなものと私は理解しています。宮ケ瀬ダムの中津川への放水量は5月10日は4.97㎥/s、環境に優しい水の恵みを愛川町でも生かしたいですね。

コロナウイルスの影響もあって愛川町内の河川敷でキャンプをしている方々への視線が厳しいものとなっています。水源地にも今の計画の施設ができれば、宮本区・川北区沿いの中津川にもキャンパーの方が増えることも予想されます。昨年、中津川のゴミ拾いをしましたが、1時間で90Ⅼのゴミ袋がいっぱいになる程の缶・ビンゴミや燃えるゴミなどがありました。ゴミの全てが町外の方のものとも思えませんが、近隣住民の方々が納得できる施設になることを願っています。