署名活動の感想など・・・

署名活動の感想など・・・

2019年7月下旬から6回に渡り『愛川町観光・産業連携拠点づくり事業』の撤回を求める陳情のため、宮本区各戸を訪問して署名活動を行った。今回、愛川町が策定した水源地整備費用の目安、31.1億円(自主財源26.1億円でその内18億円が地方債)という情報を伝えると、「そんなにお金をかけるの」と驚く方や「費用を掛け過ぎ」と即答する方が多かった。また、計画自体を知らない方も若い世代にはおり、本件の当事者である宮本区住民ですら水源地整備計画についての理解が得られていない状況であると実感した。宮本地区以外に住んでいる町民の方々については言わずもがなと思われる。
 2020年東京オリンピックでの国立競技場の建設費用は約1490億円と言われているが、当初2600億円を超えるとの試算もあり、問題になったことは記憶に新しいと思う。東京都の年間予算は、約7兆円で国立競技場の建設費は予算の約2%、愛川町の年間予算は、100億円程なので31.1億円は予算の約30%である。このことからも、今回の整備費が町の規模に比べ大きいと感じるのは、当然かもしれない。
 文化財保護法等の改正が2019年4月から施行されているが、国レベルでも文化財を保護し、地域の伝統文化を継承、町づくりに生かしていくことは一つの流れとなっている。今のままの水源地をまずは生かし、予算を掛けない工夫、水源地や水道みちを、地域を盛り上げるイベントとして活用することなどが先決なのだと思われる。また、私も署名活動をする中で知ったことだが、繊維会館(レインボープラザ)は神奈川県の小学生が県の伝統文化を学び・体験できる施設として横浜市などの小学校を中心に受け入れている。これも、愛川町を内外にPRできる大切な神奈川県の伝統文化継承施設と言える。
 署名結果をふまえて、愛川町にある文化財を地域資源と考えて、限られた予算の中で愛川町を活性化していく前向きな議論を愛川町議会議員の方々にお願いしたいと思う。